車椅子シーティング

チームアプローチ

チームアプローチを行う上で・・

チームアプローチ

車椅子シーティングにおいてはチームアプローチが不可欠です。一人の力だけでは到底行えません。
例えば病院の現場を想定してみましょう。
車いすはあくまでも機器です。適切な整備や管理が必要となってきます。施設や病院が所有している車椅子を常に安全で最適な性能を維持する管理が必要なのです。また入所されている方に施設の中にある車椅子の中から、より最適な物を選んでいくことや、限られた予算の中で適切な機器を購入する手法も重要となってきます。これは伊豆に座る人の上体を把握すること、それらをもとに機器を選択し調整する技術になってきます。人の状態を把握する能力も必要となってきます。
さらにより最適な適合を目指すには、上記の人間側をみる専門と機器をみる専門が必要であり、それがチームアプローチなのです。人間側で関わるのは、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護師などの専門職種の介在です。
最終段階として、これら技術を安定化・普遍化することが重要な要素となってきます。これはシーティングのサービスの均一化が望まれます。サービスへの質は国際標準での対応が目標となります。

チームアプローチの実態

本当に最適に適合を図ることを行っていくならば、上記のようにチームアプローチは必要不可欠な物となります。しかし、実際に医療の現場などではどうでしょうか?
車椅子座位を専門的にみていくシーティングクリニックは障害児の分野でカナダで始まり、脊髄損傷者への褥瘡対応へと広がっていきました。日本では障害者・児分野でも一部で報告があるものの、必ずしも十分な広がりを見せていないのが実情です。高齢者での脳卒中発症後からのリハビリテーションの過程で、最適な座位姿勢が必要瀬性を感じ、組織的な対応(まさにチームアプローチ)を始めている所ですが全体的な割合から見れば非常に少ないのです。

今後のあり方

障害者や高齢者などの考えていけばシーティングは当然行わなければならない選択です。そのためにも、医療や施設内などでのチームアプローチの体制作りは急務だと言えます。
その体制が作られた時に本当のチーム医療と呼ばれる形があり、最適なシーティングが行われると思っています。

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