車椅子シーティング

Hofferの分類

Hofferの分類とは?

Hofferの分類は手の支持なしで座位可能、手の支持で座位可能、座位不能の3段階に分類されています。
これは足がつく、しっかりとした座面上に座って上記状態を見ます。
この見方は、座っている車いすに影響されず、理学療法が使用するプラットフォーム上で簡単に検査をすることができます。また、どのような種類の座位保持装置が必要必要か、予測できる点で非常に有効な手段です!特に高齢者では安定した座位が可能かを判断すると良いと思います。
最近ではそれぞれの状態を30秒維持できる事、状態が崩れる場合崩れる方向、例えば後方に倒れる場合は矢状面から、側方に倒れるなら前額面から観察した場合、この分類の信頼性を得ることができました。

Hofferの分類:手の支持なしで座位可能

プラットフォームに端座位に座り、瞬間ではなく、身体や腕を少し動かして安定し、ある程度の時間座っていられるかを見ます。対応手法としては、座位可能では二次的障害を防ぎ、機能的で安楽な座位を目的とし、安定した座位と同時に適合した車椅子が必要となります。また、自立動作も可能な事から、移動動作も検討して車いすを選択していくことが望ましいです 。

Hofferの分類:手の支持で座位可能

手の支持で座位可能とは体を支えるために両手もしくは片手で座面を支持して、座位姿勢が安定して保持することが出来る状態であるかみていきいます。普通型車いすではアームサポートを握りしめている場合が多いです。
対応は、体幹を安定させることで上肢を独立した機能的な動作を可能とするとともに、基本的に前額面での対称的な姿勢をとることを目標にします。特に、この能力では適切な姿勢保持をすることで、手が自由になり食事や車いす操作など日常生活能力を向上させるなど目に見える変化が現れるのが特徴です。座位保持の有効性を他者に示すことが可能となります。

Hofferの分類:座位不能

座位不能とは座位姿勢を保持できず、頭部や体幹部が倒れていく状態です。よって、座位保持装置としては、安定した座位・背部・他に体幹部を支持するためのティルト機構やリクライニング機構、頭部支持が必要となってきます。一般的にみて座位保持が困難であると目に見える状態ですので、対象となりやすいです。しかし、座位保持装置の有効性を発揮しにくい場合もあります。

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