車椅子シーティング

除圧間隔と時間

除圧間隔と時間

除圧間隔と除圧をしている時間、そして褥瘡の発生に関して脊髄損傷では多くの検討がされています。
除圧間隔とその時間と褥瘡発生とは無関係であるという文献や15分おきに5病の除圧などの文献もあります。
また、ガイドラインとして米国厚生省では自力で除圧できない場合、少なくとも1時間おきの姿勢の変更の実施、またはベッドへの戻しを推奨し、自力で除圧出来る人は高齢者の車椅子上では除圧かんかくはふんおきの除圧を教えるべきであると推奨しています。
一方時間ついて、同じく日本では5~10°程度の在姿勢の変更や、10~15秒程度の除圧は不十分であると述べています。
これから、圧迫部位を完全に浮かす状態で20秒以上保持することが必要であります。しかし、接触圧力と連続座位時間との関係は反比例すると言われています。
当然、負荷がかかっている組織の接触圧が高ければ短時間での除圧を必要とし、接触圧が低ければより長く除圧をしなくて良いことになります。
組織耐久性は個人で変化するので、一律で決めるのは困難です。

個人レベルで除圧を検討

個人の接触圧とそれがかかる時間がその人の組織にどのように影響を及ぼすのか個別に調べる必要があります。
その手法として、クッションの選択で述べた30分以内の発赤は褥瘡ではないIAEAのⅠ度を判断基準とする方法もあります。
これらをまとめると、15分の座位から初めて、皮膚を確認しながら時間を伸ばす手法が良いとされます。
その時、長年の座位は皮膚の色の変化を起こそいているかの星や皮膚の損傷が起きている可能性もあり、医師・看護師や創傷治療専門(WOC)看護師の判断を仰ぐべきであり、家族や介護者はその褥瘡発生の限界の上体を把握すべきであります。

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