車椅子シーティング

車椅子の適合

適合

適合には2種類の考え方があります。1つは個人へのシーティングの適合です。使用者個人が最大限に座位保持の恩恵を得られる状態です。
もう一つは社会への適合です。2つの状態の確認する必要があります。同時にこれらは座位保持装置の目的がどの程度成立したかを確認するものです。
それらをえより円滑に進めるには適合のためのシステムと適切な評価が必要になっていきます。座位保持装置を決定していく過程はいろいろな矛盾の間の了解点を探りながら決定していかなければなりません。座位保持は通常思っているよりはるかに重く、折りたたみも困難です。
社会生活の中での使用が多くのこんなんを伴うのです。それらを理解していただくことは重要ですが、現実の問題もあるのです。それらを十分に把握する必要があります。

個人への適合

個人への適合とは期待通り何ができるかという部分と身体の挟み込み、褥瘡、転倒など安全性の確認があります。この適合の有無は希望する時間座っていただき、目的での評価因子で評価をして、その時間、目的としたことが可能で座位が取ることができたかです。
これを60分座ることが目標なら60分座ってみないとわかりません。8時間座るなら8時間座って様子を見ることができる環境が必要となってきます。よく、専門家が独善的に決定し、その結果できたものが1日しか使用できない例があります。座位とは長時間見ていくものであり、それができない者は椅子制作作業に関わるべきではありません。

社会への適合

病院や施設は空間的に余裕があり、座位保持の大きさに違和感はないかもしれません。使用者にはいろいろな生活環境、建築物や道路、自動車などが影響し、家族や介護者、また例えば自動車に登場するときかぎりの介助者などが関係してきます。それらに対応しないと生活することはできません。施設でも椅子に関わる介護者は多いと思います。機器の操作が十分把握できるように、火強いうであれば操作方法を明確にすることや利用者・介護者への教育は必要となってきます。また、環境でも同様です。なるべく関係する全ての環境に入って、その機器が使用できるかを見る必要が出てきます。最低1習慣社会での適合を見るべきです。そのためには、機器の貸出システムがあると良いと思います。
また、日本では個人の概念が少ないです。まして、障害や高齢であると事故の決定権は少なくなり他者の決定権が強くなります。また、それらを気にしすぎる傾向にあります。よって、情報を獲得するうえでのキーパーソンを確認することはトラブルを最小にすることができます。

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